・ベランダの床が劣化してきて、防水が効いているか心配
・バルコニーの床にヒビがあるから雨漏れしないか心配
住宅の防水工事はリフォームの中でもっとも重要な項目の一つと言えるでしょう。
何故なら外壁やベランダの劣化が原因で雨漏れが発生するからです。
この記事では私の実体験をもとに、ベランダからの雨漏れを対策する秘訣や、防水工事を行った場合の施工内容や期間、費用に関して解説します。
ベランダから雨漏れした体験事例
雨漏れのイメージとしては、屋根材がズレていることによって天井から雨漏れが発生したり、外壁の目地が劣化して雨漏れが発生する場合などがよく知られる原因です。
ここでは、実際に私の家で起こったベランダからの雨漏れ事例を紹介します。
ベランダ床面から雨漏れ発生のリフォーム事例
私の家は2階建ての一般的な42坪の住宅。ベランダは主に洗濯物を干したりして活用していた。
新築から20年が経ち、ベランダの床面の浮きや亀裂が気になっていた。
そしてある大雨の日に、初めて雨漏れが発生。
ベランダ真下の玄関の電球から雨水がボタボタと落ちて来たのです。後日、晴れた日にベランダの床面をしっかり確認すると、浮いていた部分に亀裂が入っている。また、汚れていたところを掃除してみると、所々穴が空いてしまっていた。
このままではまた雨漏れしてしまうため、外壁塗装と一緒にベランダの防水工事のリフォームを依頼した。
これはあくまで私の家の一例ですが、ベランダ防水面から起こる問題は、普段よく見る外壁の劣化よりも気付きにくい傾向にあります。
またこの事例のようにベランダ防水のリフォームだけでは済まなくなってしまうケースが多いです。
ベランダの周りの壁面のコーキング剥がれもあったし、外壁自体が劣化していました。
なぜベランダからの雨漏れが起こるのか解説
太陽光や気候の影響を受けて劣化
外壁や屋根は外装部分のため、太陽光や雨風にあたり劣化が早いという印象があるかと思います。
ベランダも同様で、同じく外にあり、屋根がない住まいが多いため劣化が早い箇所であることが特徴です。
特に紫外線の影響で劣化するケースが多いです。また、壁に当たった雨がベランダを伝って雨樋に流れていく住まいもあります。壁の汚れがベランダに残ってしまう場合もあるので、タイミングを見計って清掃することが必要です。
排水不良
雨水経路に落ち葉などのゴミが溜まっていたり、砂が固まって雨水の流れを塞き止めてしまっている場合、防水層に影響が出る場合があります。
また、温度変化によって水が溜まってしまい悪影響が出る場合もあります。清掃時にしっかりゴミを取ってメンテナンスを行いましょう。
歩行などによる負荷がかかっている
住人が歩いたり、エアコンの室外機を置いていたりと普段使いによる劣化も考えられます。
これにより防水表面に負荷がかかり、亀裂や浮きなどから雨が防水下に入り徐々に雨漏れに繋がるケースがあります。この点に関しても普段からメンテナンスを行い表面の状態確認を行ってください。
ベランダ防水工事の種類
FRP防水
FRPとは繊維強化プラスチックの略称です。システムバスなどの浴槽にも使用されている素材で、身近な存在です。
ポリエステル樹脂上にガラス繊維素材で生成されたマットを敷き、樹脂を塗布しています。
特徴としては、硬い上に伸縮性は優れていない為、弾力がなく硬質です。伸縮性の低さからヒビが生じやすく、紫外線の影響によって傷みやすい傾向にあります。
ウレタン防水
液状のウレタン樹脂を塗布し、塗膜によって防水層を作ります。つなぎ目が出ず施工できることから、複雑な形の場所にも施工が可能です。
専用下塗り材(プライマー)を塗った後、ウレタン防水材を均一に塗布します。防水材は2、3回重ね塗りを行い、紫外線の劣化を防ぐためにトップコートを塗ります。
耐候年数はおおよそ10年で、トップコートの塗り替えが必要となります。
シート防水
防水性シートを敷設します。塩ビシートやゴムシートとなっており、厚みが2mm程度あります。
多い施工方法としては「密着工法」が挙げられます。下地材と防水シートに接着剤を塗り、直接下地に貼り付ける工法です。
ただし、下地の影響を直接受けてしまうことから、通気緩衝工法という工法を取り入れている会社もあります。
私の自宅ベランダはウレタン防水加工をしました。
ベランダ防水の対策とメンテナンスについて
ここまで防水処理の紹介や、メンテナンスをしないとどのような問題が起きる可能性があるのか解説しました。
最後に雨漏れ対策とメンテナンスに関して紹介します。
一定の期間で目視と清掃を行う
ベランダは掃除がしにくい場所ですが、ほっておくと目に入りづらい箇所で亀裂が起きてしまったり、雨がたまりやすくなって劣化の目安を見逃してしまいます。
その為、1ヶ月に一回または3ヶ月に一回程度のペースで掃除をしましょう。掃除箇所は床面と雨樋に繋がる雨水経路です。
デッキブラシ等で優しく汚れを落とし、雨水経路に溜まっているゴミを取り除きます。その後、角や平面部に亀裂や浮き部分がないかチェックしましょう。
パネルタイプの敷物を敷く
ホームセンターなどで、四角いパネルの敷物が販売されています。木目柄であったり石目調であったりと見た目もおしゃれなものが多いです。
これを敷いておくことで、防水面の紫外線防止、保護に繋がります。安価な商品もありますので、デザイン性向上も兼ねてDIYしてみてはいかがでしょうか。
(これは実際に塗装業者さんに勧められました)
ただし、敷きっぱなしは避けましょう。雨が降った後は日光が防水面に当たらない為、雨が乾かず湿気ってしまいます。定期的に掃除をすることをお勧めします。
ベランダ防水工事のまとめ
ベランダ防水のリフォーム費用は広さや状況によって変動します。また施工方法によっては工期が長くかかる場合もあります。
見落としがちですが、雨漏れが起きて余計なリフォームが必要となる前に、セルフチェックを行って住まいの状態を見つめてみてはいかがでしょうか。
もし、今現在すでにベランダ床に異常があった場合や、すでに雨漏れが発生している時は早急にリフォーム業者へ点検依頼をすることをおすすめ致します。
また、ベランダの床が劣化しているという事は、外壁も同様に劣化していると考えられるので、どちらかというと外壁塗装と同時にベランダの防水加工も依頼するといった流れが一般的かと思われます。
ベランダ防水が心配なら塗装業者を探そう
ベランダ防水工事や外壁塗装の相談や見積を依頼するにも、業者選びをしなければなりません。
そして必ず複数の塗装業者から見積をとって様々な項目で比較するのが成功する近道です。
まずは信頼できて技術のある優良塗装業者を探すことが大事です。
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